「就活の目標を内定を獲得することではない」と講演する人材コンサルタントの稲井田将行さん=2012年12月22日、埼玉県さいたま市のアウトスタンディング本社(4大学合同_有志学生記者撮影)【拡大】
「大変で苦労しそう」(大学1年の男性)、「なかなか決まらない。マイナスが大きいイメージ」(大学2年の女性)、「しんどい」(大学3年の就活中男性)
結果はネガティブな意見が多くを占めた。
「自分の考え方を固め、熱意を持って取り組めばつらいものではないと思う」(大学2年の男性)、「人間性を磨く活動」(大学1年の女性)
前向きにとらえる意見もあったが、少数派だった。
これに対し、稲井田さんは、マイナスに思える事象や状況も、発想を転換することでポジティブな見方に変えていくことが必要だと言う。その一例として、今の若者のマイナスイメージの象徴ともいえる「ゆとり世代」を挙げた。
「ゆとり世代というと、悪いイメージを持たれがちであるが、そうではない。授業時間が少なくなり自由な時間が増えた分、自発的に学ぶことができる。誰かに言われて行動するのと、自分から学ぶのでは全然違う結果が出る。自発的に行動し問題を解決できる能力を持った人は、企業が求めている人材そのもの。この世代に生まれて損だと思う必要は全くない」