講演会では、若年離職を避けるにはどうすればいいのか、参加者で討論も行った=2012年12月22日、埼玉県さいたま市のアウトスタンディング本社(4大学合同_有志学生記者撮影)【拡大】
就職活動も同様で、選考を受ける企業に対し、「この会社を勝たせるには、どうすればいいのか」と考えて臨むと、他の学生とは違った雰囲気が出るという。
稲井田さんが出会った就活生の中にも、9月までは全く結果が出なかったが、「この会社に入ったら、自分がどのように活躍できるか」という点を具体的に考えて面接に臨むようにしたところ、11月に立て続けに3社の内定を獲得した例もあるという。
この先の人生においても
自分の目先の目標にとらわれることなく、相手の利益をまず考える。こうした「利他」の行動が、就活でも、就職した会社でも、そしてこれからの人生においても、キーワードになりそうだ。
「相手がどうやったら幸せになるかを考え、人が幸せになることが自分の喜びだと思うようにしている。相手を幸せにするという考え方は、就活にも、その後のどんな仕事にも当てはめることができ、尽きることのない目標になる。そうすることで自分の業績も上がり、お互いが幸せになれる」