自分の身を会社に委ねる人 異文化に触れて目覚める人 (2/3ページ)

2013.3.24 06:00

 松嶋さんは「世界に出る事だけが全てじゃないですが、多くの同世代が世界に出る事で異文化に触れていろんな価値を知ったもらったうえで、日本を一緒になって変えもらいたいんです」と話す。

 同じ年齢であることが絆を作りやすい。これが77年会の狙いだ。「共に創造して行こうという強い気持ち、共創力が世界との勝負する為の競争力になるはずだと思っています」と松嶋さんは強調する。そして外への発信力の増強を目指している。「リア充」が多くとても活発な空気があり、今後も応援していこうと思う。 

 ただ、多分…ぼくが冒頭で紹介した「彼」は、ここには来ないだろう。自分の身を会社に委ねている彼にとって、自分の人生は自分で切り開こうと思っている人たちの声は心地よくない。「目覚めた人たち」を前に正直、心を乱されたくない。

 啓発的な集まりに参加しない人たちのほうが圧倒的に多い。参加する人は日課のように色々な場所に顔を出す。「グローバル市場で戦わないのは墓場に足を半分突っ込んでいるのも同じだ」と威勢よく煽られると奮い立つ(らしい)。かといって何か行動に移すかといえばそうでもないのだが…。

 だが、ぼくの一番の問題意識はここにない。

 なかなか本音を出さない人たちは、「グローバリゼーションの対応をどう考えるのが良いか?」と思っているのだろうか。自ら一歩踏み出す準備をしていない人たちはとりあえず何をしておけばいいのか。

突如違った文化圏ともつきあわざるを得ない状況で最大限に活用できる力は何か?

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