しかし、入社後の実体を聞いてみると、TOEICのスコアは高いが英語でビジネスメールが書けなかったり、英語圏の外国人との会話ができなかったりするらしく、企業の人事担当者も頭を抱えているそうです。
では、TOEICのスコアが高いにも関わらず、この様なことが起きているのはなぜでしょうか。『「捨てる」英語スクール』を運営している青木百香氏に話を聞くと、「TOEICの攻略本の中には、英語が全く話せなくても満点を取る方法がある、と断言しているものもある」と言います。
要するに、TOEICというテストは、ある程度の攻略方法をマスターすることで高得点が狙える試験なのです。そのため、TOEICスコアとビジネス現場で求められる「英語力」との間にギャップが生まれてしまっているのです。
企業選考の場で「英語を話す」必要がないため、採用の判断材料となるTOEIC対策にエネルギーを注がないといけないのは十分に理解できます。