このように、企業が提示する「私服面接」への意図が分からず困惑している学生は多い。更に、就職活動には「この服装が正しい」という模範解答も無いため、なおさら判断が難しいのである。
しかし、この部分にこそ、実は企業側の意図があるのではないか。正解が無く、判断が難しい中で、学生自身にある程度の選択権を持たせ、どのような行動に出るのかを見ているのである。
現在の就職活動生は、ちょうど「ゆとり世代」に当てはまる。彼らは、指示されたことは着実に遂行できるが、裁量を与えられた際には戸惑ってしまい、物事の判断ができなかったり、前に進められなかったりすることが多い。
「私服着用」と言われ、その言葉を鵜呑みにし、日常通りの私服を着用するのか、あるいは面接選考という場にふさわしい服装は何なのかを自身で考え、ラフな格好は避け、ジャケットにパンプス、革靴など必要最低限の身だしなみを意識した私服を着用するのか、全ては学生1人1人の一般常識の有無や勘どころ良し悪しにかかってくる。