ブラック企業の無料電話相談が実施された9月1日の日曜日。各労働局の担当者らがとる電話は、さながら“駆け込み寺”と化し、電話の向こうには悲痛な声があふれていた。この日1日で全国の相談電話に寄せられた1042件のうち、7割近くの相談が労働者本人からで、うち約半数が20~30代の若者だった。
賃金不払い残業や長時間・過重労働、パワハラ…。相談が多かったのは主にこの3つ。中でも賃金不払い残業に関する相談は約半数を占め556件に上った。長時間・過重労働は414件、パワハラは163件に上った。
相談者は若者が多かったが、中年男性からも「追い出し部屋のような部署に異動させられ、長時間労働を強いられている。リストラ対象なのかもしれず、どうしたらいいのか」という深刻な相談が寄せられたという。
鳴りっぱなしの電話
「10回線用意したが、1日中電話が鳴りっぱなし。受話器を置いても2、3秒後にすぐかかってきた」
大阪労働局の担当者は、1日限定だった無料電話相談の様子をこう振り返った。近畿では大阪を中心に200件の相談が寄せられた。