ユーザーの顔をじっくりと見つめることを何よりも優先する彼らにとって、パートナーとは最終消費者である。それにしたがい、「海外市場に出るには信頼のできるパートナーとの出会いが全て」と耳にタコができるほど巷で聞くセリフが『ほぼ日手帳』ではニュアンスが変わる。
「信頼できるパートナー」がどんな場合でも大切であることには変わりない。が、聞き飽きた言葉の向こうには、「信頼できる輸入代理店」の顔が強く浮かぶ。どんなに有能な人格者が代理店の社長であっても、法人としての信用がポイントとしてどうしても先立つ。これが判断の勘を往々にして狂わす。そう「ほぼ日」の人たちは考えている。
篠田さんは「もしかしたら、小さい規模で始める商売のお客さんの中から代理店になりたいという人が出てくるかもしれない。それが理想です。逆のプロセスは考えにくいです」と語る。
しかも「同じような価値の人たちにアプローチするといってもオタク文化のつながりとは違う気がします。仲間内で閉じているものではなく、興味があるひとにはオープンでいたいのです。たとえばほぼ日手帳で言うと、手で書くということに喜びを感じるひとに出会えたらうれしいと思います」と冨田さん。
これを強みとぼくが考える理由を挙げよう。