企業向けの社員旅行などを手掛ける仙台市内の旅行業者は「両国関係がぎくしゃくして、今は『韓国に行きましょう』という雰囲気でない。新しい人は来ないから、韓国が好きな人に長く滞在してもらおうということでしょう」と推測する。
◇
日韓関係の改善が不可欠
釜山市は「医療観光」にも力を入れ、日本語の通訳養成も熱心だ。釜山は日本人のロングステイ先になり得るのだろうか。
ロングステイ財団の青島道子さん(48)は「年を取ると、時差や移動距離が負担になる。その点、釜山は近さが魅力で、日本にすぐ帰ることができる。ソウルと比べて政治色が薄く、リゾート的な雰囲気もある。ただ、長期滞在向けの良質な宿泊施設がないのが課題」と指摘する。
解決すべき課題は宿泊場所だけではない。ロングステイ先としては台湾の人気も高いが、親日の国と反日の国では暮らしやすさは全く異なる。
韓国人は、韓国の「反日感情」が日本人の「韓国離れ」を引き起こしているという認識があるのだろうか。この点について、釜山市の医療観光担当者に聞くと返事はなかった。日本人シニアが気持ち良く渡韓し、生活するには両国関係の改善が不可欠だ。