今回の取り組みでは、事前アンケートで不安点を洗い出し、国内仕分けは女性が担当、輸出前に消毒するなど独自基準も設定。中古下着をリユースへ出しやすい仕組みにしたという。
現地雇用の支え
協業先で中古品輸出を手掛ける日本リユースシステム(東京都港区)の山田正人社長は「中古下着のリユースは欧米や途上国では当たり前。物を大事に扱い、海外に比べて品質が良いと評価される国内の中古品を海外に出すことは現地の雇用をも支える。下着の処分法の一つとして受け入れられれば」と話している。
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業者へ委託する手も
中古品の処分にリサイクルショップを活用する人も多いが、程度が良くても人気がないと判断され、引き取ってもらえないこともある。一部のメーカーや販売店が自社品を回収しているが、対象外の衣料品なら持ち込みを受け付ける故繊維業者へ委託する手もある。
中古繊維品の輸出を手掛ける業界団体の日本繊維屑輸出組合(神戸市中央区)はホームページで古着回収の目安を紹介。自分が使う程度に清潔さが保たれた衣服や下着類、タオルやハンカチ、シーツなども活用できるが、ペット用タオルなどは不可という。