ワクチンを皮下注射することで血液中の抗体を増やすことができるが、完全に感染を防ぐことはできない。なぜなら、皮下注射で血液中の抗体は増えるが、ウイルスの侵入する部位である鼻やのどといった局所では効果を発揮しづらく、これらの部位にウイルスがつくことで感染する可能性を残してしまう。
しかし、下気道(気管から肺まで)では抗体が十分に働くため、肺炎などの重篤な症状を防ぐことができる。高齢者施設において、入所者と医療従事者の6割にワクチンを接種すると大流行、施設内のいわゆるアウトブレイクを阻止することができるというデータがある。
インフルエンザワクチンの効果の発現と持続時間には個人差があるが、一般には接種後2週間目ごろから5カ月間程度効果が持続するとされており、現時点での接種が早すぎるということはない。忙しい年末に突入する前にワクチン接種するのが懸命だろう。