金銭教育の目的は、「お金の意味」と「賢い使い方」を理解させること。お年玉は習慣化しているが、安江さんは「なぜもらえるのか、子供に考えさせてほしい。感謝の気持ちが生まれるはず」。
そのうえで、全体の金額が大きい場合、子供名義の通帳を作って一部を親が管理する。一方的に取り上げるのではなく、子供と話し合い、「大学進学のために積み立てよう」などと目的を共有することが重要だ。
残りを、(1)やりたいこと、買いたい物のためにためる「夢貯金」(2)急な出費に備えるための「もしも貯金」(3)今欲しい物を買うための資金-に分ける。(1)~(3)の配分は親子で話し合って決め、(1)は本人名義の口座に、(2)は卓上の貯金箱に入れてもいい。例えば、「海外にホームステイしたい」といった夢が子供にある場合。方法や必要な資金について話し合い、「夢貯金」でためる努力をさせる。不足分を援助してやれば、親に感謝して本気で勉強するだろう。