不足しても与えない
安江さんは「小学3、4年生以上であれば、小遣い帳を持たせ、お年玉や毎月の小遣いを管理させては」と提案する。
小遣い帳には収入(小遣いなど)と支出(買い物や預貯金など)を記録する。安江さんの家では、子供が中学以降、通学定期代や携帯電話代、部活の遠征費、文房具類の購入費なども小遣いに含めて渡していたという。小遣いの額や賄う範囲は親子で話し合って決める。
毎月の小遣いも、一部は夢貯金、もしも貯金としてためることが望ましい。収支の記録は月1回、親がチェックした方がいいが、使途について「無駄遣い」と決めつけないことが大切。親から見れば無駄でも、子供にとって必要な支出もある。ただし、小遣いが足りなくなっても追加で与えることは避ける。足りなくなった原因を本人に考えさせ、気づかせるためだ。
安江さんは「失敗も大事な経験。買い物をする際、『本当に欲しいのか、必要なものなのか』と考えるようになる」とアドバイスしている。