リスト作りを
「増税前だからといって何もかも買おうとしないで」と、増税後の買い物を勧めるのはファイナンシャルプランナーの花輪陽子さん(35)。無計画な買い物に警鐘を鳴らす。
家電の中でも、テレビは増税後に需要が落ち込んで値下がりする可能性がある。1年に2回ほどのペースで新商品が次々と出てくるパソコンも、増税後に次のモデルが出て値下がりするのを待つ方がいい。
日用品も「備蓄できるから」と増税前に大量に買う人がいるが、花輪さんは「前回の増税時に焦って大量購入に走った家では、出費がかさんで増税後に家計が苦しくなり、本当に必要なものが必要なときに買えなくなった」と指摘する。
例えば、トイレットペーパーは増税前に数カ月分を買って、増税の数カ月後にセールになったときにそれ以降の分を買う方法を勧める。賞味期限が短く定期的にセールになりやすい生鮮食品も大量購入は控えた方が無駄遣いしないで済む。
花輪さんは商品券など消費税のかからないものについても増税後の購入を推奨し、「正しい知識を持てば、増税前の出費を抑えられる」と説明。「今からでも何がどれくらい必要なのかを書き出してはっきりさせれば、増税前後でお得な買い物ができる」と話している。