裸祭りを撮影する趣味が高じて、ふんどし姿で寒中水浴大会に参加するようになったデジタル写真家の和田義男さん(手前)=昨年1月、東京都中央区の鉄砲洲稲荷神社(弥生会広報部の小林豊一さん撮影)【拡大】
年齢問わず実力勝負
横浜市戸塚区の女性(57)はネット上で不特定多数の人材を募って仕事を発注する「クラウドワークス」(東京都渋谷区)のサービスに登録し、昨年11月からテープ起こしの受注を始めた。夫が単身赴任して空いた時間を活用し、月約3万円の収入になった。
かつては音楽家として関西中心に各地のホールやホテルなどでピアノ伴奏をしていたが、約6年前に横浜に転居後、演奏の仕事が減った。現在は編曲の仕事を年7~10曲のペースで手掛けており、音楽活動を続けながら好きなパソコンを使ってできる働き方を探した。
登録したのは昨年5月頃で、最初はブログ記事執筆の受注回数をこなし、実績をつくった。受注機会を増やすため、丁寧な仕事を心掛け、発注者が評価する技術や質など5項目でいずれも満点を維持。テープ起こしに絞ったのは「知らない分野の専門用語を調べながら起こすのが楽しい」からだ。「音楽の仕事は年を取れば減る。外で働くのも選択肢が限られるので、年齢非表示で実力本位で勝負できるインターネットは欠かせない」と話す。