鎌倉シャツ「満足を提供する」 信念ぶれない創業者に学ぶ日々 (1/3ページ)

2014.1.13 18:05

「鎌倉シャツを世界中に届けたい」と話す、メーカーズシャツ鎌倉常務の貞末奈名子さん

「鎌倉シャツを世界中に届けたい」と話す、メーカーズシャツ鎌倉常務の貞末奈名子さん【拡大】

  • 貞末奈名子さんが生まれた昭和47年、当時住んでいた堺市の団地で父の良雄さんと(貞末奈名子さん提供)

 「鎌倉シャツ」の名で知られるアパレル会社「メーカーズシャツ鎌倉」常務の貞末奈名子さん(41)の父、良雄さん(73)は同社の創業者。

 アイビーで一世を風靡(ふうび)した「ヴァンヂャケット」で服飾を学び、創業20年で“メンズの聖地”米ニューヨークはマディソン街に出店を果たした。奈名子さんは「人生、巻き込まれました」と言いつつ、経理や業務システムの構築などで支えてきた。

 「上質なシャツを低価格で販売する」という理念の下、鎌倉シャツは平成5年、神奈川県鎌倉市のコンビニエンスストアの上階で最初の店をオープン。国内での縫製にこだわりながらも、ほとんどを税別4900円で販売している。百貨店など大規模小売店からの返品を見越した価格設定をせず、「自分で作って自分で売る」という発想で中間コスト削減に取り組んだ。

 今でこそ全国25店舗に拡大したが、創業当時はバブル経済が崩壊し、人々が自信や活気を失っていた時代。20歳の奈名子さんは大学在学中だった。

 「(アパレル会社からの)父の退職金が全部シャツになったみたいで、うちはシャツに埋もれてしまうのかと思いました。工場にシャツを作ってほしいとお願いすると、やめなさいと親切心から言われたそうです」と振り返る。

「ごめんなさい、お父さん。あなたが正しかった」

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