互いに配慮
旬の食材を選ぶのも四季の移ろいのある風土が生んだ和食の特徴の一つ。しかし、昨年は全国各地のレストランで材料や産地の虚偽表示が判明するなど食品偽装が問題となり、信頼回復が課題となっている。
小堀さんは「今は料理を出すときに食材の産地などの説明が多いようだが、度が過ぎると偽装表示のような問題が起きる。お客さんに考えていただくのもサービス。大事なのは心。映画で伝えたいのは、客も主人も互いに配慮するということ」と、もてなしの根底にある精神を強調する。
東京五輪招致の最終プレゼンテーションで脚光を浴びた「おもてなし」。多くの外国人が来日する五輪開催時には真価が問われる。