動脈硬化の進行具合から脳梗塞や心筋梗塞のリスクを測るLOX-indexは採血検査で済む=東京・代々木のバリューHRビルクリニック【拡大】
「例えば、胃がんの場合、ランクAなら、同じ判定の人3200人に1人が、ランクCなら98人に1人が胃がんの可能性がある。C判定が必ずしも胃がんでもないし、A判定だから大丈夫ということではない」と、味の素健康ケア事業本部の吉元良太アミノインデックス部長は話す。
鳥取県南部町は県と連携し、がん検診率向上の起爆剤としてAICSを導入し、南部町国民健康保険西伯病院に専門外来を開設した。24年1月からの2年間で町民約2100人と町外の400人が判定を受けた。胃がんのC判定からは6例の胃がんを発見、このうち1人はAICSの1カ月前に受けた胃内視鏡検査では異常のなかった早期がんだった。
大腸がんの治療に長年取り組む木村修院長は「がんマーカーは前立腺を除き、リンパへ転移したがんでないと発見されない。AICSは早期胃がんも見つける一方、肺がんでA判定だった例もある。がんリスク判定の意味を理解して受けるなら、がん検診へつなげる動機づけとして大きい」と話す。