来場者が参加して行われたカニの競り市=兵庫県豊岡市小島【拡大】
日本海の冬の味覚、ズワイガニのシーズン終盤を飾る「第23回とよおか津居山港かにまつり」(同実行委主催)が23日、兵庫県豊岡市小島の津居山港小島岸壁で開かれた。家族連れらがカニ雑炊やカニ汁を味わったほか、来場者によるカニの競り落としなど“カニ尽くし”のイベントが繰り広げられ、約1万人の人出でにぎわった。
津居山港では、水揚げされるズワイガニを「津居山かに」とネーミングしてPR。漁期は雌が昨年12月末で終了、「松葉ガニ」とも呼ばれる雄は3月20日まで。イベントは漁期も終盤を迎え、カニを格安で販売し、おいしさを十分味わってもらうために開いた。
特設会場では、熱々のカニ汁やカニ雑炊、焼きガニの屋台などに長蛇の列ができた。「素人新鮮うまいもの競り市」は、金額を示す観光客の威勢のいい掛け声が飛び交い、1箱あたり9千円のカニが5千円、500グラムの但馬牛が500円など破格の安値で次々と競り落とされていた。
民宿ペア宿泊券や津居山かにが当たる抽選会も人気を集めた。特別行事として、機雷などを処理する海上自衛隊の掃海艇「すがしま」が停泊。午前と午後の2回、艦内が一般公開された。