治験でも約1年間の投与で、1~2カ月間の血糖値の平均を示すHbA1cの値(国際標準値で7%未満の血糖コントロールを目指す)が1%近く改善された。体重が2、3キロ減少した症例も見られ、肝臓に蓄積される脂肪の量が減り、肝機能の状態を表す物質(γGTP)の数値も良くなる傾向が示された。
上田院長は「薬は、食事療法や運動療法を繰り返し指導しても肥満が改善しないため、食後血糖が高い人に用いるのが基本」と強調。そのうえで、新薬について、「痩せ過ぎないか、脱水症状を起こさないか、カルシウムなどが多く排泄(はいせつ)されて骨粗鬆(こつそしょう)症につながらないかなど、さらに検討していきたい」と話している。
2010年頃から各国で治験
現在の糖尿病の治療薬には、(1)インスリンの分泌を促進させる(2)インスリン抵抗性(効き目)を改善する(3)腸管からの糖の吸収を抑制する-の3タイプがある。