【プロフィル】黒澤和子
くろさわ・かずこ 1954年、東京都生まれ。成城学園高校を経てSUNデザイン研究所、伊東衣服研究所に学び、デザイン会社を設立するなどファッションの世界で活躍。88年に映画監督の父、明の進言で映画界に入り、90年公開の「夢」で衣装、「八月の狂詩曲(ラプソディー)」(91年)、「まあだだよ」(93年)では衣装デザインを担当して、世界的巨匠の最後の3作品に参加した。小泉堯史監督作品の「雨あがる」「阿弥陀堂だより」をはじめ、「海は見ていた」(熊井啓)、「たそがれ清兵衛」(山田洋次)、「座頭市」(北野武)、「シルク」(フランソワ・ジラール)、「ヴィヨンの妻-桜桃とたんぽぽ」(根岸吉太郎)、「一命」(三池崇史)、「清洲会議」(三谷幸喜)など数多くの作品を手がけ、放送中のNHK大河ドラマ「軍師勘兵衛」、10月公開の小泉監督作品「蜩(ひぐらし)ノ記」にも参加。著書に「パパ、黒澤明」(文春文庫)、「黒澤明の食卓」(小学館文庫)、「回想 黒澤明」(中公新書)などがある。