学童保育を支援するスミセイアフタースクールプロジェクトによる試験的出前授業=横浜市立茅ケ崎小学校【拡大】
プロジェクトを担当する住友生命CSR推進室の副長、須之内たか美さん(35)は5歳の女児の母。「子供の放課後の居場所がなく、小学校入学と同時に仕事を辞めてしまう人もいます。母親の就労形態にかかわらず、子供に充実した時間を過ごしてほしい。学童保育の問題へ社会的関心を高めるきっかけになれば」と話す。
保育園に入れない待機児童の問題に注目が集まるが、学童保育の問題も深刻だ。全国学童保育連絡協議会(東京都文京区)によると、学童保育は全国で約2万1635カ所。「まだまだ不足している。学童保育の量的な拡大が急務」(同協議会担当者)。低学年の潜在的な待機児童は40万人超と推測されている。
運営主体や環境の差などで運営内容の格差も大きい。内容がつまらないと子供が行きたくなくなってしまうケースもあるという。