この経団連による就職活動時期変更は、就職活動生に大変な影響を及ぼすと考えられます。その一つに経団連加盟企業が1300社程度であることです。加盟企業の中で、全ての企業がこの倫理憲章に合意しているわけではありません。経団連加盟企業は、大手企業が中心とはいえ、新卒採用をしている企業が国内で10万社程度あるといわれるなか、経団連加盟企業は非常に少ない数です。また、外資系企業、経団連加盟企業以外は、経団連よりも先に選考を開始(今まで通りの時期に開始)することで、先にいい人材の確保を行うことが予想されます。このことから、今年の就職活動は2段階になることが想定されます。現在と同時期に、外資系や経団連に加盟していない企業の就職活動が始まり、それが一段落した段階で、経団連加盟企業の就職活動が始まることになるのです。学生にとっては、経団連加盟企業に絞って就職活動をするという選択肢もありますが、短期間に選考が集中するため、受けられる企業も限られ、その時期の学業との両立は難しくなるのは間違いないと考えられます。結果的に多くの学生は、外資系や経団連に加盟していない企業の選考を受けるため、現在の4年生と同じ時期から就職活動を開始することになります。