【江藤詩文の世界鉄道旅】打狗鉄道故事館 卒業写真は“蒸気機関車”の前で …女子大生鉄子と“ゆる鉄”ごっこ (2/2ページ)

2014.5.24 18:00

卒業記念の写真を撮影していた女子大生。卒業する前に、さまざまな服装で写真を撮影するのがブームなのだと

卒業記念の写真を撮影していた女子大生。卒業する前に、さまざまな服装で写真を撮影するのがブームなのだと【拡大】

  • 展示された車両をコスモス越しに狙う。気分だけは中井精也さん。打狗鉄道故事館は屋外の車両展示も魅力的だ
  • 大正時代から貨物列車を牽引していたDT609
  • 6.6ヘクタールの広大な敷地は市民にとって憩いの場になっている。凧揚げができる場所としても人気
  • 駅舎内は当時の面影がそのまま残っている。戦時中は機密とされた軌道路線図など興味深い展示物も

 鉄道に乗って旅をするより、やってくる鉄道を待ち構えて写真を撮るのが好きな“撮り鉄”だという彼女たち。台湾でも女性の鉄道ファンはたくさんいるそうだ。「日本では“ゆる鉄”というかわいい写真がはやっているでしょう」。鉄道写真家の中井精也さんまで知っているとは恐れ入る。

 廃線になった線路には、コスモスが植えられていた。白、ピンク、赤……。色とりどりの花びらが小さく風に揺れている。「5月はこの公園がいちばんきれいな季節。あそこから撮影すれば“ゆる鉄”みたいな写真を撮れるから、行きましょう」

 ぽっかりと晴れた青空の下、ちょっぴり気恥ずかしさを感じながら、女子大生ふたりに手をとられ、コスモスの中を歩いた。

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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