同社が運営する転職サイトに登録した35歳以上の転職希望者数をみると、14年1~2月は前年同期比20%増で、新天地を求めるミドル層が増えている。
女性管理職の比率を高めようという国の政策に着目した動きもある。「ビズリーチ」(同渋谷区)が5月末に開設したばかりの管理職を目指す女性のための転職サイト「ビズリーチ・ウーマン」では、1900社の人事担当者が登録会員の情報を検索し、スカウトメールが届く仕組みだ。
同社の南壮一郎社長は、安倍晋三政権が掲げる「2020年までに企業の女性管理職比率30%」という目標について、「ハイクラス層のキャリア女性に特化した転職サービスは根付いていない」とみて、新サービスを考案した。「特に女性登用が遅れて、政府の方向性との乖離(かいり)幅が大きいIT(情報技術)系企業やメーカーが強い関心を寄せている」と語る。
女性の管理職をターゲットにしたサービスは、LiB(リブ、同渋谷区)が年収が400万円に達したことのある高いキャリアの女性向け会員制転職サービスを5月13日から導入した。