景気回復で活性化
労働市場をめぐっては、景気の回復傾向を背景に、新年度に向けた企業の採用活動が活発だ。厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.08倍と17カ月連続で改善し、06年7月以来、7年9カ月ぶりの高水準になった。新たに職探しを始めたり、仕事を辞めて転職活動を始めたりする動きが活発で、転職市場も「別の職場で働きたいと意欲を示す人であふれている」(外資系転職支援会社のコンサルタント)。
ただ、安易に転職できると考えるのは注意が必要だ。エン・ジャパンの調査によると、転職コンサルタントは、ミドル層が転職する際に意識すべき点として「自分の人脈が市場開拓に生かせるかどうか」「若い社員を指導教育する力量が求められる」などと指摘する。企業は、将来への先行投資として専門性の高い人材を即戦力として採用したいと考えており、ミドル層に厳しい条件は変わらないようだ。(伊藤俊祐)