調理台をアルコールで消毒する若宮寿子さん。調理台や調理道具は常に清潔に保っておく=東京都江戸川区の「若宮ヘルシークッキングスタジオ」【拡大】
肉や魚はしっかり加熱する。目安は「中心部の温度が75度で1分以上加熱」。例えば、ハンバーグの場合、「箸で穴を開けたとき、赤身の部分がなく、肉汁が透き通っていれば大丈夫」(若宮さん)。生焼けの場合、「蓋をして弱火で蒸し焼きにする」などの方法で中まで火を通す。
最後に食事。食事前に清潔な台布巾やアルコールを吹き付けたペーパータオルなどで食卓を拭く。アルコールを使う場合、色落ちしない材質であることを確認する。
料理は清潔な食器に盛りつけ、なるべく早く食べる。すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存し、食べる際に十分加熱する。「カレーなどは底までかき混ぜながら加熱する。煮物は少量なら電子レンジで加熱、量が多ければ鍋でもう一度煮る」(若宮さん)
食事後、まな板や包丁、台布巾などは洗剤で洗い、それぞれ殺菌・消毒して保管。調理台も汚れや水分を拭き取り、全体にアルコールを吹き付けて消毒する。若宮さんは「食中毒のリスクを減らすため、一つ一つの対策を習慣付けてほしい」と話している。