【江藤詩文の世界鉄道旅】タイ鉄道(2)自由過ぎでしょ、車掌さん…カメラを向けたらドア全開に (2/2ページ)

2014.6.28 18:00

これが撮りたかった写真。遮るものがないと、たしかにきもちいい

これが撮りたかった写真。遮るものがないと、たしかにきもちいい【拡大】

  • 私の目には心もとなく見えるが、鉄柵があるから安全だと車掌さんは言う
  • 車掌さんに呼ばれて、いそいそとやってきた同僚
  • 私を扉のない乗降口に立たせ、隣りの乗降口からカメラに向かってポーズ。ちなみに列車は動いている
  • 列車がスピードを落とすわけでもない地点で、ものを投げて受け渡しする売り子

 「特等席がある」と教えてくれたのは、東北地方が発祥といわれる青いパパイヤのサラダ「ソムタム」をビニール袋に詰めて売っていた青年だ。特等席=扉のない乗降口のステップは、視線が線路に近く、風が吹き込み、ときどき背の高い雑草でかすり傷を負うことをのぞけば、たしかに快適。ちなみにプロフィール欄で使用している写真は、ここで撮影した。2等席の乗車券を持っているのに、なぜこんなところに座っているのか。振動をダイレクトに感じていると、くすくす笑いがこみ上げてくる。

 列車の遅れは、まもなく2時間を超えようとしていた。

■取材協力:タイ国政府観光庁

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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