子育て応援宣言
かつて造船業で栄えた相生市。市の人口は昭和49年に4万2188人とピークを迎えたが、その後、減少を続け、平成22年には3万1171人に落ち込んだ。しかも、15歳未満が占める割合は低く、同年には人口の11・6%と県内市町の中で最低レベル。人口減少を食い止め、若年層の定住化を図らなくてはならなかった。
そこで市は23年、「子育て応援都市」を宣言。新婚世帯への家賃補助や市立幼稚園の保育料無料など11の施策を打ち出した。その目玉が「給食費無料化事業」だった。谷口芳紀市長は「お母さん方から『給食費無料はいつまで続くのか』と聞かれますが、これは固定経費だと考えています」と話す。さらに、「栄養価の高い昼食を経済状況にかかわらず食べられる。このことが子供たちに情緒的な安定をもたらすはずです」。
給食費無料化を含めた事業の効果はてきめんに表れた。18年度から7年連続で市外への転出者が転入者を上回っていたが、25年度にプラスに転じたのだ。