都市部でも必要
相生市のように人口減対策や少子化対策のため、給食費を無料にしたり、補助したりする自治体は広がっている。北海道三笠市では、18年度から小学生全員の給食を無料化。山口県和木町でも幼稚園から中学生までの給食費は無料。和歌山県新宮市では月額1千円の軽減措置を取っている。
学校現場に詳しい小野田正利・大阪大学大学院人間科学研究科教授(教育学)は「少子化対策として地方自治体が取り組み始めているが、児童福祉の観点からも一歩進んでいる印象」と話す。
そのうえで、「核家族化が進み、共働きが増え、両親とも深夜まで働くなど家族の姿が変化する中、3食のうち最も安定的に食事が取れるのは給食、という子供もいる。地方だけでなく、都市部でも今後、求められる施策ではないか」と指摘している。
■給食費未納は0.9%、推計総額は22億円
文部科学省によると、平成24年度の公立小学校(高学年)の給食費の保護者負担は全国平均で月額4165円。公立中学校は4771円となっている。
だが、全国公立小中学校の抽出調査によると、同年度に学校給食費を納めていない「未納」の割合は0.9%、総額は推計で約22億円に上った。何が未納の原因と考えられるか学校側に聞いたところ、「保護者の責任感や規範意識の問題」と答えた学校が約61%で、「保護者の経済的な問題」も約33%に上った。