□「食品の裏側2 実態編」
■ベストセラー続編、興味深い実例満載
かつて「歩く添加物辞典」「食品添加物の神様」と呼ばれていた私が、自分の売った添加物でつくられたミートボールを、自分の娘が頬張る姿に衝撃を受け、勤めていた食品添加物商社を退社。そして一冊の本を書いたのが2005年のことだった。
その一冊の本、『食品の裏側』は日本社会に大きな衝撃を与え、60万部のベストセラーとなった。あれから9年…。私が新たな祈りを込めて書き下ろしたのが、この『食品の裏側2 実態編』だ。
なぜ第2弾を書いたのか。それはこの9年間で食品をめぐる実態が改善されるどころか、さらに深刻化している事態を目の当たりにしたからである。最新作ではコンビニ弁当など日常的に大量消費されている食品を題材に、食品添加物の驚くべき実態、表示方法の唖然(あぜん)とするような真相を詳細に解き明かすほか、遺伝子組み換え技術や、ポストハーベスト農薬問題にも切り込み、食品の安全と安心について前作以上に深く掘り下げてみた。
「市販のハンバーグ弁当に使われる添加物は200種類!?」「『だしがら』でつくる、おにぎり用・再生おかか」「スーパーよりも添加物の多い生協商品」「スーパーのお買い得PBは、添加物のおかげで安い?」「卵の入っていない『マヨネーズもどき』サンドイッチ」「おがくず、パルプでつけるアイスのとろみ」「バクテリアの排出物でつける、ドレッシングのとろみ」「おがくず、蚕のフン、金属チタン…想像もつかない原料」「添加物は自分の手で食い止められる」などなど、興味深いテーマを満載した。