ずらりと並んだ位牌。戒名が入れられ、故人にとっては魂のよりどころとなり、遺族にとっても供養のよりどころとなる【拡大】
ネット上でも??
戒名や布施の値段ほど実態が見えないものはない。教義のうえ、あるいは建前のうえでは「お気持ちで」ということになる。最近になってインターネットでは戒名や布施にかかる実際の値段や目安が各所に露出するようになった。だが、同じランクの戒名の目安でも、数万円と書いてある所もあれば、数十万円を提示している所もある。
遺族の立場からすれば、故人が亡くなって数日しかたっていない悲しみの中で難しい判断を迫られることになる。そして、後悔につながるケースもある。
葬儀代が準備できない
「せめて自分の葬儀代ぐらいは残しておきたい」。終活をする際、そう考える人は多い。
「葬儀代を準備したいが、戒名(布施)の値段ってどう考えたらいいんだろう?」。東京の下町エリアにある病院に胃がんで入院している男性が、最近、病院のベテラン・ソーシャルワーカーに漏らした言葉だ。男性は既に妻を亡くしており、容体が急変したときには都内に住む姉が駆け付けることになっている。