いそいそとキャビンに入ってみると、みごとなデジャヴ感。窓際に設置された折りたたみ式のテーブルやクローゼット、バスルームの内装まで『ザ・ガン鉄道』だ。
それもそのはず、ザ・ガン鉄道とインディアン・パシフィック鉄道は、まったく同じキャビンを使用している。乗客の人数に合わせて車両を都合し、車体に取り付けるロゴだけを替えるそうだ。同じ車両を使うことで、乗務員がどちらの列車に乗っても同じサービスを提供できるし、メンテナンスの手間やコストもカットできるとか。
新鮮味にはやや欠けるが、車両のデザインが統一されているのは乗客にとっても利便性が高い。私は迷うことなく照明のスイッチを入れ、ブラインドを調節して、シャワーの栓をひねった。
■取材協力:オーストラリア政府観光局
■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。