市民公開講座「頑張れ!妊活」では、ビタミン量を高めた卵の試食も行われた=東京都新宿区の東京医科大学病院【拡大】
体作りの基本は「栄養バランスの良い食事を朝・昼・晩と規則正しく食べること」。心身を健康に保ち、卵子や精子の質を高めるためにはタンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素が必要となる。これらの栄養を食事から取ることが基本で、肉や魚、卵、大豆製品、乳製品、野菜、海藻類、果物、ご飯やパンなどをバランスよく摂取する。
ただ、「昼食をおにぎりやパスタ、そうめんだけで済ませるなど炭水化物をたっぷり取る一方、卵巣の働きを高めたり元気な精子を作ったりするのに必要なタンパク質は不足しがちな人が増えている」(佐藤さん)。このため、炭水化物は控えめにし、タンパク質を含んだ食品は毎食、意識して食べる。
睡眠も重要
ビタミンDの摂取も有効だ。佐藤さんによると、ビタミンDが欠乏したり不足したりした場合、「卵胞発育や妊娠率が低下」「着床障害の可能性が高まる」「不育症のリスクが上昇」などの報告がされているという。妊娠後、母体と胎児の健康を維持するためにも欠かせない。