【Dr.小池の日本を治す!】「女性が輝く社会を」というけれど… (2/3ページ)

2014.9.25 05:00

参院予算委員会で、雇用問題などを追及する小池晃副委員長=2013年10月24日(しんぶん赤旗提供)

参院予算委員会で、雇用問題などを追及する小池晃副委員長=2013年10月24日(しんぶん赤旗提供)【拡大】

 ◆政府の対策はお粗末どころか危険

 「女性が輝く社会」が強調される背景には、女性の社会進出を阻む現状が、政権にとっても無視できないほど深刻化していることがあるのでしょう。しかし、それに対する政府の施策の内容は不十分というよりは、むしろ危険性をはらむものとなっています。

 今月16日、内閣改造直後に開かれた規制改革会議は地方問題と女性の問題を取り上げましたが、「女性の活躍」の場を提供するために「多様な働き方を実現する規制改革」の必要性をうたい、「労働時間規制のあり方を含め、より多様で柔軟な働き方の選択肢を拡大する」方向性を打ち出しました。残業代ゼロの「ホワイトカラーエグゼンプション」などの労働法制改悪を、新たな装いですすめる意図にほかなりません。「多様な働き方」と称して非正規雇用をさらに拡大することは、そもそも非正規雇用の6割を占める女性にさらなる格差、負担を押し付けるものです。

 真に「女性が輝く社会」を実現するためには、直接・常用雇用が当たり前という社会に転換するべきであり、同一労働同一賃金、長時間労働に対する規制の強化、最低賃金の大幅な引き上げなども必要です。安心して預けられる認可保育所の増設、学童保育の拡充など、男女が共に仕事と子育てを両立させるために、必要な環境整備と法的整備を図ることも求められています。

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