「人と自然の関係を感じ直して」 チームラボ、花々をモチーフに最新作 国東半島芸術祭

2014.10.4 12:54

チームラボの最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる - kunisaki peninsula」=大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)

チームラボの最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる - kunisaki peninsula」=大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)【拡大】

  • 作品に映り込むチームラボの猪子寿之代表(右)と豊後高田市の永松博文市長(日下紗代子撮影)
  • 鏡に挟まれた通路では作品に混ざり込むことで自然との一体感を味わえる(チームラボ提供)
  • 鏡に挟まれた通路では作品に混ざり込むことで自然との一体感を味わえる(チームラボ提供)
  • 鑑賞者は鏡に挟まれた通路を抜けて広間で進んでいく(日下紗代子撮影)
  • チームラボの最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる - kunisaki peninsula」が公開されている旧縫製工場=大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)
  • チームラボの最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる - kunisaki peninsula」が公開されている旧縫製工場=大分県豊後高田市(日下紗代子撮影)
  • 国東半島を見下ろす千燈地区に設置されたアントニー・ゴームリーの人体像=大分県国東市(日下紗代子撮影)

 サイエンス、テクノロジー、デザイン、アートの専門家らで構成するウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」(猪子寿之代表)が最新作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる - kunisaki peninsula」を出品する国東半島芸術祭が4日、大分県豊後高田市などで始まった。

 「花と人―」は、人が介在して変化するインスタレーション作品。国東半島に生息している花々を題材に、真玉海岸近くの旧縫製工場内の壁面に花畑を投影し、幻想的な世界を作り出した。全長54メートルの暗闇に入った鑑賞者は鏡に挟まれた通路を抜けて広間へと進んでいく。

 一面に広がる花は、鑑賞者が一定の距離を保つことで花が増えていき、ある距離に入ると散っていく。自然に咲く花々と同じように、二度と同じ姿を見ることができない。約1時間で1年間の移り変わりを鑑賞できる。通路では自らが鏡に映り込むことで、作品の一部となることを体験する。

 芸術祭を主催する総合ディレクター、山出淳也氏の呼びかけで作品が実現。猪子代表が山出氏と国東半島を巡る中で、山一面に美しく咲く桜や菜の花を目の当たりにしたことがアイディアとなったという。

 猪子代表は3日の内覧会で「人と自然との境界線があいまいで、人が手をかけ続けることで生態系が存在する数少ない里山の一つ。(人と自然の)ちょうどよい距離感がとても気持ちよい」と国東半島の印象を語り、「訪れた人がそういった人と自然との関係を感じ直すきっかけになったらいい」と作品への思いを述べた。

 会場のある豊後高田市の永松博文市長も以前からチームラボの作品に感銘を受けていたといい、内覧会でも「非常にうれしい」と笑顔を見せていた。

 国東半島芸術祭はチームラボのほか宮島達男、川俣正、オノ・ヨーコら著名アーティストが多数参加し、11月30日まで開催。「歩いて旅する芸術祭」として、アーティストや地元ガイドの説明を受けながら作品を鑑賞するバスツアーや山歩きコースなどがある。

【国東半島芸術祭】
開催テーマ:LIFE<生命、生きて活動すること、人生、存在>
開催期間:10月4日(土)~11月30日(日)水曜定休
会場:大分県豊後高田市 国東市 各所
鑑賞料:無料(一部有料)
URL:http://kunisaki.asia/

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