待機が有効
竹内さんによると、男性の精子が女性の体内で生き続けるのは2、3日が一般的だが、なかには4、5日間生き続ける精子もある。また、動きの早い精子は5~6時間で受精が行われる卵管に達するが、遅い場合は数日かかる。一方、卵子は排卵後、24時間しか生殖能力がない。
「最近の研究で、排卵のときに卵管にある精子の数が多いほど受精率が高いことが分かってきた。排卵当日の性交では、多くの精子がたどり着く前に卵子の寿命が尽きてしまう」と竹内さん。排卵時に多くの精子が卵管に待機している状態が望ましいという。
女性の排卵は月経周期の長短に関わらず、次の月経前の12~16日の間に起こるとされる。「ルナルナファミリー」を運営するエムティーアイ(東京都新宿区)は、月経周期が一般的な28日の場合、月経開始予定日の14日前を排卵予定日に一律に設定している。ただ、28日周期以外の場合は予測がずれることが多い。そのため、病院での検査や市販の排卵検査薬を使い「確定排卵日」として入力している会員のデータを利用し、予測することにした。