スイスを旅していると、思いがけず日本の地名を目にすることがある。それもそのはず、長野県松本市とベルン州グリンデルワルト、滋賀県大津市とベルン州インターラーケンなど、日本の12の自治体がスイスの都市と姉妹都市になっている。しょっちゅう行く東京の品川が、ジュネーヴ州ジュネーヴ市と姉妹都市の関係にあったなんて、ジュネーヴを旅してはじめて知った。
日本とスイスの国交樹立150周年にあたる2014年は、鉄道ファンにとっては、箱根登山鉄道とスイスの私鉄レーティッシュ鉄道が姉妹鉄道になって35周年を迎えるメモリアル・イヤー。箱根町とグラウビュンデン州サンモリッツは、友好都市として提携を結ぶ予定だ。
旅の目的地「シーニゲ・プラッテ」には、「シーニゲ・プラッテ高山植物園」があり、ここは神戸の「六甲高山植物」と“姉妹高山植物園”になっている。標高600mのヴィルダースヴィル駅と1967mのシーニゲ・プラッテ駅、最大勾配250パーミルの路線を、1893年に開通した2両編成の小さな登山鉄道「シーニゲ・プラッテ鉄道」が、最大時速12キロとゆっくりしたペースでのんびり登っていく。観光列車らしい大きな窓からは、コバルトブルーの湖やスイスらしいアルプスが一望でき、客席から大きな歓声が上がった。木造のレトロな車内には、うきうきと楽しげな雰囲気が満ち溢れている。窓を開けられるので、高地特有のきりっと冷たい空気が流れ込むのもいい。