善意の寄贈本に苦慮する図書館 使えるのは1~2割「何が必要か考えて」 (3/3ページ)

2014.11.1 07:16

 無料で提供

 活用できない寄贈本をめぐっては、図書館ごとに対策をとっている。

 大阪市立中央図書館(同市西区)。窓口で寄贈本を受けとる際、すでに所蔵する文学全集や辞典など、活用が見込めない本の受け取りは断るようにしている。

 その上で活用できなかった寄贈本などは、館内に「リサイクル本コーナー」を設けて無料で提供。市民には好評で、毎朝約50冊並べると、夕方にはほとんど無くなる。今年度は約2万冊のリサイクルが見込めるという。

 兵庫県宝塚市の市立中央図書館では、ホームページで、「寄贈はベストセラーや新刊図書、郷土資料などに限る」と告知している。さらに、寄贈してほしい本として利用者からの予約の多い本のランキング表を掲載。同館司書の藤野高司さんは「ベストセラー本はありがたい」と話す。それでも寄贈本はあふれる一方で同館も、リサイクルコーナーを設けて対応している。

 常世田教授は、「寄贈本は本人の手元になくてもいい本であり、図書館が求める方向性と合わないのも当然といえる。寄贈前に、図書館が本当に必要とする本なのか考えてみてほしい」と話している。

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