旅行については、大手の旅行会社などは豪華なパンフレットをつくる関係上、半年前からホテルや航空券などの仕入れにかかるケースが珍しくありません。ですから、来年の春頃のパッケージ旅行には、現在の円安の影響が出てきている可能性があります。
少し遅れて影響が出そうなのが小麦の価格。海外から輸入される小麦は、政府が一括して買い上げ、国内の業者に売っています。
この政府の卸売価格は、4月と10月に改定されますが、来年4月の価格は、今年9月から来年2月までの輸入小麦の平均価格などから算出されます。小麦の価格は、世界的には今年5月以降落ちつき、在庫も潤沢なので下がり気味ですが、日本では9月に為替が6円も円安になりました。円安の状況が続けば、来年4月の小麦の卸売価格も上がる可能性があります。