「就学前子育て講座」の様子。子供の入学を前に親も不安になるが専門家は「安心感を与えてあげて」とアドバイス=神戸市中央区の「こべっこランド」【拡大】
来春、小学校に入学する子供のいる家庭では、年明けから学校説明会や学用品の購入など就学準備が本格化する。親子とも、期待に胸を膨らませる一方、子供たちが集団生活になじめない「小1プロブレム」など、不安もつきまとう。そこで自治体の中には、保護者向けの入学前講座を開いたり、アドバイスをまとめた冊子を作成するなど、支援するところも増えている。(横山由紀子)
自立はまだ無理
11月中旬、神戸市中央区の市総合児童センター「こべっこランド」で、「就学前子育て講座」が開かれていた。
3回シリーズの講座の1回目。この日のテーマは、就学前後の子供がどんな様子なのかを知ること。
「特に低学年のうちは、保護者が思っているほどいろんなことができたり、自立できるわけではありません」
講師を務める武庫川女子大学文学部の倉石哲也教授(臨床福祉学)は、集まった保護者15人にこう語りかけた。