大型連休(GW)に合わせ、関西で商業施設など新スポットが続々と開業している。今年は開業2年を待たずして累計来場者1億人を達成した複合ビル群「グランフロント大阪」(大阪市北区)や、日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(同市阿倍野区)のような派手さはないが、粒ぞろいの個性派がそろっており、「安・近・短」のレジャー需要を満たす施設として話題となっている。(西川博明)
日本初…走れる商業施設
「天気がええ日は走ろか。」「下腹部のぽってりが気になる。」
東急不動産が27日に日本生命球場跡地(大阪市中央区)に開業する新商業施設「もりのみやキューズモールBASE(ベース)」はポスターで、都会暮らしで運動不足になりがちな人たちの心をくすぐる。
それもそのはず、看板施設は屋上に設置された日本初の「エアトラック」だ。1周約300メートル。人工芝が敷き詰められている。近くの大阪城などの景色を楽しみながら、来場者が無料でジョギングや散歩を楽しめる。
全国でも珍しい「走れる商業施設」という個性を前面に打ち出すのには理由がある。多くの市民がジョギングを楽しむ大阪城公園が近いこともあり、開発当初から「ランナーの聖地としたい」(東急不動産)との狙いがあった。