英語科の白石彩乃教諭は「入学当初は語彙が足りず、画面の前で固まっていた生徒もいた。今は自分から話そうとする生徒が多く、事前に話題を準備したり、終了後に『このセリフが通じた』と報告に来たりする」と手応えを語る。
「英語で直接話す機会が増え、海外から学校訪問に来るお客さんとも臆せず話すようになった。講師との会話をきっかけに英語に対する興味が湧き、成績にもいい影響が出て驚いている」と話すのは、同校グローバル教育推進室統括責任者の中村広記教諭だ。
昨年11月に外部模擬試験を受けた当時中学2年の英語のクラス平均偏差値が、導入前だった前年同期の模試に比べ7・2ポイントも上がった。英語科の授業との相乗効果があったという。
夏休みの宿題
オンライン英会話は、ネット環境の整備が世界的に進んだのを背景に、ここ数年、サービス提供企業が急増。低料金でどこでも学べる手軽さから個人や企業に普及した。学校教育では、文部科学省の学習指導要領に基づきカリキュラムを作成するため、オンライン英会話の時間を確保するには難しい面もある。花園では放課後などの特別講座に位置付け、必修化している。