間もなく梅雨。ジメジメしておしゃれが楽しみにくいイメージが強いが、この時期に必携の傘をお気に入りのものにして、気分だけでも盛り上げたい。紳士用では見た目のよさだけでなく機能も重視される。今年もさまざまなタイプが登場している。(兼松康)
薄さ2・5センチ
「紳士用の傘は、見た目が地味でも機能が充実しているものが多い」と話すのは、東京・自由が丘で傘専門店「クール・マジック・シューズ」を展開するシューズセレクション(東京都目黒区)の米沢基子社長室室長だ。
女性用も含め、約1万本の傘がずらりと並ぶ店内。デザインに華やかさを求める女性に対し、男性は携帯のしやすさや機能性を重視する人が多い。
同店で男性に人気が高いのは、折り畳み傘だ。中でも手元のボタン一つで開閉できたり、シャフト(中心の棒)が短くなって収納できたりするタイプを選ぶ客が多いという。米沢室長は「シャフトが収納できるタイプは車に乗る際、さっとしまえて便利と好評です」と話す。
コンパクトさを求める人も多く、折り畳むと胸ポケットに入る薄さ2・5センチのものや直径2・8センチと細いタイプが人気だ。