また、進行性の病気のため、放っておくと「排尿障害の悪化でぼうこうが過敏になり、我慢できずに尿失禁してしまう過活動ぼうこうになることもある。さらに、尿道が詰まって尿が出なくなる『尿閉』になると、手術が必要になるケースもある」と高橋教授は説明する。
前立腺肥大症でぼうこうの中に常に尿が残った状態が続くと、ぼうこう結石や尿路感染症などの合併症のリスクが高くなり、最悪の場合、腎不全を起こすことがあるという。
糖尿病や高血圧、肥満がある人は前立腺肥大症になりやすいので注意が必要だ。
潜在患者は多数
国内の前立腺肥大症の潜在患者数は400万人程度に上るとみられ、「55歳以上の男性の5人に1人がかかっている」とされる。しかし、厚生労働省の報告患者数(平成23年)は約42万人と10分の1程度にとどまっている。高橋教授は「恥ずかしさや加齢によるものという諦めで、受診しない人が多い」とみる。