かかりつけ医の機能強化 慢性疾患患者に24時間対応 (5/5ページ)

2015.8.16 07:01

介護保険でリハビリをする様子を見に、かかりつけ医が現れることも=東京都世田谷区の在宅総合ケアセンター成城(一部画像を加工しています)

介護保険でリハビリをする様子を見に、かかりつけ医が現れることも=東京都世田谷区の在宅総合ケアセンター成城(一部画像を加工しています)【拡大】

 だが、医師1人の診療所に時間外対応をどこまで求めるかは難しい。「地域包括診療料」とともに昨年度、医師1人の診療所には「地域包括診療加算」が新設された。算定する医療機関では、対象患者は服薬管理や健康管理、在宅医療を受けられる。24時間対応は限定的な場合もある。1回の診療に60円(3割負担の場合)が上乗せされる。

 どちらの算定でも、かかりつけ医には、介護への目配りがいる。介護保険の主治医意見書の作成が必須の要件になったのは、医療職の介護への理解が進んでいないからだ。

 主治医意見書は介護認定をするための必須の書類。だが、介護認定をする自治体が最も苦労するのは「主治医意見書の回収にあたっての督促」だとの調査結果もある。

 厚労省は「介護も医療も両方分かった上で、患者さんや家族にどういったサービスを提供するのが一番適切かということをちゃんと判断していただくのも、主治医の機能」とする。

 医療機関での一時預かりなどが増えると、家での暮らしも続けやすい。日本に多い中小病院や有床診療所が、時代にあったかかりつけ機能を果たしていくか注目される。

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