同店では、規格外の野菜を「もったいない野菜」と名付け、契約農家から仕入れている。大き過ぎるエリンギを使った「ステーキ」など、もったいない野菜を使ったメニューも提供している。
規格外の農水産物は通常、生産者が自分たちで食べるほかは廃棄されてしまうことが多い。同店をプロデュースした食品企画会社「エードット」(渋谷区)は、こうした食材を活用した飲食店を都内で3店舗、企画した。
同社の伊達晃洋社長は「捨てられてしまう食材でも、品質には問題がないものは多い。もったいない野菜を多くの人に知ってもらう場を作りたかった」と話す。
生産者を応援
インターネットの通信販売サイトでは、規格外商品の取り扱いが増えている。
食品販売サイト「オイシックス」は、規格外食品を集めた「オイシックスアウトレット」のコーナーを展開。ふぞろいの野菜や割れたせんべいなど、規格外の食品を通常商品より3割ほど安く売っている。オイシックス広報室の大熊拓夢室長は「店頭に置いてあるだけでは理解されないものも、インターネットだとサイト上でしっかり説明して売ることができる」とネット販売のメリットを説明する。