昭和の科学玩具「地球ゴマ」復活! 技術職人が新会社、次世代版を製品化へ (2/4ページ)

2015.10.26 06:30

販売が停止され、幻となった「地球ゴマ」

販売が停止され、幻となった「地球ゴマ」【拡大】

  • 地球ゴマの海外向け説明書
  • 鳥居賢司さんが立ち上げた「タイガージャイロスコープ」社には、自身も製作に携わった地球ゴマも展示されている=名古屋市千種区(桑波田仰太撮影)
  • 鳥居賢司さんが立ち上げた「タイガージャイロスコープ」社には、自身も製作に携わった地球ゴマも展示されている=名古屋市千種区(桑波田仰太撮影)
  • 高い精度を誇る地球ゴマなら毎分2000回転を維持し、巣山重雄工場長が持つペンの先でも落ちずに回り続ける=名古屋市千種区(大竹直樹撮影)

 一方で地球ゴマの“危機”は今年春ごろから大きく報道されており、全国の町工場などから「生産を引き受けたい」という申し出が約50件寄せられた。

 その中から鳥居さんが選んだのは、確かな金属加工技術を持つ関東の金属切削会社。手作業から金属加工の機械での製作に移るが、「世界に誇れる、新しい製品をつくることができる」(鳥居さん)という。

 昭和にフィーバー

 金属製のリングを十字に組み合わせた外枠の中で、軸に支えられたコマが毎分3千回転以上の高速で回転する地球ゴマ。物体が高速で回転することで軸の姿勢が安定する「ジャイロ効果」の原理を利用しており、一度回すと軸が傾いても倒れずに回り続ける。

 時計職人で、タイガー商会初代社長の加藤朝次郎氏が科学雑誌をヒントに製造を始めたのは94年も前の大正10年。昭和30年代にテレビCMが流されると人気が沸騰し、最盛期には年間約20万~30万個を生産したこともあった。

昭和50年代ごろから人気には陰りが見え始め…

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