「正しいアベノミクス」実施でも景気が良くならないのはなぜか? (3/3ページ)

2015.11.15 17:12

 今回の消費税増税は、経済政策の歴史を振り返ってみれば、「こうすると失敗する」というお手本通りのことをして、アベノミクスにブレーキをかけたのだ。

 今後、アベノミクスが成功するかどうかは、それを継続できるかどうかがカギとなる。金融緩和と財政出動のポリシーミックスを粛々と継続していけば、名目経済成長率3%、実質経済成長率2%程度という目標は2年くらいで達成できると考える。

 安倍政権と日銀の2年間の動き

 【2012年12月】第2次安倍内閣が発足。

 【2013年1月】10兆円規模の緊急経済対策を閣議決定。日銀が2%の物価上昇率目標を導入。

 【2013年3月】日銀総裁に黒田東彦氏、副総裁に岩田規久男氏が就任。

 【2013年4月】日銀がマネタリーベース・コントロールの採用や長期国債買い入れ拡大などの「量的・質的金融緩和」を導入。

 【2014年4月】消費税率5%から8%へ引き上げ。

 【2014年10月】日銀が「マネタリーベース増加額の拡大」と「資産買入れ額の拡大および長期国債買入れの平均残存年限の長期化」を決定。

 【2014年12月】安倍首相が衆議院を解散して、総選挙で与党が大勝。

 ※編集部作成

 早稲田大学政治経済学術院教授 若田部昌澄(わかたべ・まさずみ) 

 1965年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院博士課程単位取得修了。2005年から現職。著書に『経済学者たちの闘い』『解剖 アベノミクス』ほか。

 (早稲田大学政治経済学術院教授 若田部昌澄 構成=宮内 健 撮影=榊 智朗)(PRESIDENT Online)

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