“嫁いびり”、「嫌なヤツ」が「いい人」に変貌…お約束の展開
高視聴率の要因は、巧みなキャスティングなどによる新しい話題作りだけではない。これまでにもみられた“朝ドラ成功の方程式”を踏襲しているところにもあるようだ。
平均視聴率20%を超えた最近の朝ドラを見てみると、ドラマの人間関係と空間軸に広がりを持たせることで、飽きやすい視聴者を6カ月間、引きつけることに成功しているようだ。
人間関係でいうと、「ごちそうさん」「マッサン」では夫婦、「花子とアン」では事実上のWヒロインを配している。今回はあさと新次郎という夫婦の関係とともに、あさの姉、はつと惣兵衛夫婦の物語も描き、「夫婦」と「Wヒロイン」の両方の要素を兼ねそろえている。特に、はつが嫁いだ眉山家の没落は、あさの婚家、白岡家と対照的で、視聴者の興味を惹きつける要素となっている。