定年後も残ってほしい社員は一握り? 「ほとんどの人はいらない」厳しい声 (3/6ページ)

2015.12.12 17:12

図表1:9割以上の企業が再雇用者を絞る必要性を感じている

図表1:9割以上の企業が再雇用者を絞る必要性を感じている【拡大】

 「特殊なスキルや知識を持っていることが望ましいですが、その能力をフルに発揮してほしいというより、これまでに培った経験・技術を後輩に伝えることを会社は期待しています。自分は黒衣に徹し、若手を前に出してやらせる。失敗させてもいいからアドバイスしながら後輩を育てていくタイプに残ってほしい、と会社は思うもの」

 たとえば営業職であれば、会社にとってはその人がいなくなることで顧客や取引先がなくなることが一番怖い。

 「取引先に若手を連れていき、人間関係の築き方を含めた自分のやり方を実践で教えながら受け継いでもらう。それができる人です」(宮竹氏)

 逆に自分が培った専門性や経験に過剰な自信を持ち、後輩を仕切りたがる人もいる。過去の成功体験を披瀝し、自慢話をする人がいるが、これが最も後輩に嫌われるタイプだ。電機メーカーの人事部長は「自分の実力を知る」ことが大事だと指摘する。

 「過去の実績や自分の専門性を過信している人が多い。会社の看板やブランド、優秀な上司や部下のサポートがあって実績につながっていることを忘れているのです。さも自分一人でやったかのような自慢話など誰も聞きたくありません。自分の実績が本物か偽物かを検証し、自分の実力を知ること、そのうえでどんな役割を演じればいいのかを突き詰めて考えることです」

基本的には定時に帰るのですが、若手が残業していると常に…

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